様々な「美」

こんばんは^^

さて、週中木曜日でございます♪

9月に入って2度目の木曜日は、平日ながらもお客様の途切れる時間の少ない充実の一日を過ごす事ができ、大感謝でございます^^

本当に終わるのかと心配になるほどの猛暑も日に日に落ち着いて、愛甲石田の街を流れる空気もいよいよ秋めいて参りました。

新しい季節も全開の元気丸で駆けていきたいところです!

さて、秋だからという訳でもないのですが、先日火曜日のお休みに少し「美」を感じる一日を過ごして参りました。

「美」といってもその表現方法は実に様々。それを改めて感じる事ができた時間でした。

その日のスタートは休日にしては少し早めの10時頃、電車に乗り込みまず向かうのは東横線の日吉駅。

1時間半ほど電車に揺られ辿り着いたのは行きつけのイタリア料理店「ギオット」

僕が伊勢原に戻る前に住んでいた街と隣駅である日吉にて、高校時代からの友人がシェフとして活躍しているお店で、離れてからも時間が許す限り通わせてもらっています^^

ランチタイムのスタートに合わせて訪れたのですが、平日にも関わらず沢山のお客さんで賑わう店内。僕は予約していたカウンター席でおまかせのランチを。

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前菜の盛り合わせ、秋刀魚とキノコのオイルパスタ、鳥のマスタードペーストとピスタチオペースト。

ビール、スパークリング、白ワインでそれぞれ頂きました♪

・・・とても美味でした。そして、盛りつけの美しさに大満足^^

料理は舌だけで味わうものでは無いんだなと再確認。見た目の美しさはその味を大きく引き立てるんだなと。

僕自身も料理は好きな方(たまにやる分にはですが(笑))ですが、やはりプロの技はひと味もふた味も違います。

少し料理のアドバイスも受けたりしながら、最高の休日のスタートを切る事ができました♪

心と身体のエネルギーを満タンにしたところで次なる目的地へ。

向かうは日本橋駅からほど近く、ブリヂストン美術館。

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ブリヂストン美術館は、ブリヂストンの創業者である実業家石橋正二郎の収集した美術品を展示するため、1952年にブリヂストンビル内に開館した私立美術館で、西洋美術、日本近代美術を中心に、印象派の作品が多い事でも知られております。

今回訪れたのはブリヂストン美術館コレクション展「色を見る、色を楽しむ。」です。

時代による絵の具の移り変わりや、画家ごとの色へのこだわり、色彩の持つ魅力やモノクロの持つ世界・・・などを解説しながら、ルドンのリトグラフ集「夢想」やマティスの挿絵本「ジャズ」などを中心としたブリヂストン美術館の誇る作品群を展示する、魅力溢れる展覧会でございます♪

ブリヂストン美術館は以前にも何度か訪れておりますが、さすがは世界のブリヂストンとも言える素晴らしい作品が揃えられており、お気に入りの美術館の一つでございます^^

今回の展示も色というものを様々な角度から考察するにふさわしい作品達で構成されており、時間を忘れて見入ってしまいました。

モネやルノワールからピカソなどの日本でも有名な画家の作品も多いので、普段あまり美術館に足を運ばない方でも楽しめる様に思えます。

個人的に印象に残ったのはマルク・シャガールの「ヴァンスの新月」。

シャガール大好きな僕ですが(ドナ・リーにもシャガールのアートポスターが複数枚飾られております)、その不思議で力強くて優しい世界観に改めて圧倒されました。

「色を見る」視点で観てもヴァンスの新月は、その燃えるような赤と深く美しい青の織りなす心を揺さぶられるような雰囲気がとても印象的で、しばし吸い込まれるような感覚に陥りました。

しばらくはあの色は脳裏から離れそうもありません。

じっくりと名画を楽しんだ後は、この休日の締めくくりに。

向かうは東銀座駅にほど近く歌舞伎座。

演目は夢枕獏作、新作歌舞伎「陰陽師〜滝夜叉姫」です♪

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今年杮落しした新しい歌舞伎座では初めての新作歌舞伎である陰陽師は、若手の花形俳優そろい踏みの非常に豪華な舞台で、注目度も抜群でございます♪

安倍晴明役の市川染五郎を初め、市川海老蔵、尾上松緑、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助、尾上菊之助・・・といった今をときめく役者達が、歌舞伎の魅力を解り易く、存分に伝えるために、歌舞伎座に登場でございます^^

原作の小説が有名な陰陽師は漫画や映画にもなっており、ご存知の方も多いかと思います。

平安時代の陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた伝奇ものである作品のうち、平将門とその娘である滝夜叉姫との活劇を描いた部分が今回の演目。

現代の小説が原作という事もあり、内容や演出も親しみ易く、台詞も歌舞伎特有の難解さは無く、歌舞伎を観た事が無い人でもあっという間にその世界に引き込まれる様に思えます^^

若手の実力派が様々な世代の方に楽しんでもらいたいと練りに練ったこの舞台、あっという間の4時間でございました♪

古典歌舞伎に比べると歌舞伎らしさと言った意味では少々欠ける部分はあるのかもしれません。

ですが、表現というものをより多くの人に伝えたい、形にとらわれない新しい表現を作っていきたい、そうした思いは確かに伝わっていた様に思えます。実際歌舞伎座に訪れていた様々な世代の方達は皆一様に大喝采を送り、満足の表情で帰路についておりました。勿論僕もその内の一人。

華やかな衣装と独特の化粧で観客を魅了し、その仕草や声で感動を巻き起こす歌舞伎役者・・・とても格好良くて、とても美しい。素直にそう感じました。

今回の花形役者達は比較的に僕と歳が近い事もあり、正直ちょっぴり嫉妬も覚えます(笑)

ですが、彼らが益々歌舞伎界で大きな存在となるのを観続けていけたらと思いますし、それを力に僕も僕なりに大きな存在になっていけたらなと強く思う次第です。

食と絵と演、様々な「美」を見せつけられた一日。

僕は美容師という美という文字が入った仕事をしております。

美とはなんだろう、考えてみればそれは簡単なものでは無いのでしょう。

様々な美、でもみんな美しい。

日々の仕事をしていると、ふとした瞬間に今回体感したような自分の仕事とは別の美が自分の仕事の幅を拡げ、何かを作り出す力になっている様に思う瞬間がございます。

一つの美は沢山の美に分かれ、そしてどこかで一つの美に収束していくような・・・そんな感じを受ける瞬間が確かにあるのです。

今回の様に解り易く、心の引き出しに形として残るものをあれば、日常のふとした瞬間に引き出しの奥底にこっそり入っているものもある様に思えます・・・風の音とかコオロギの鳴き声とか、都会の造形や稲穂の輝きなんかもそう。

世の中に溢れる沢山の美を僕の中で一つにし、ヘアデザインとして僕なりの美を表現していきたい。そしてそれが今日よりも明日、明日より明後日、よりもっと美しいものにしていける様にしていきたい。

そのために、よりもっと沢山の美を意識し拾っていきたい限りでございます^^

夜が少しづつ長くなって参りました。僕の一番大好きな季節です。

この秋が皆様とDonnaLeeにとって素晴らしいものになる事に期待しつつ、本日のご挨拶とさせていただきます。

・・・皆様、良い夜を!

DonnaLee 渡部